彼女へのプロポーズが済んだ後は、いよいよ結婚に向けての準備ですが、男性にとっては最初の関門であり最大の関門になるかもしれない”彼女の親”への挨拶
今回はそんな緊張感たっぷりの彼女の親(または両親)への挨拶について、考えてみたいと思います。
では、早速見ていきましょう。
彼女の親への挨拶の前に
彼女の親にとってみれば、自分たちが手塩にかけて育て上げた娘を嫁に送り出すというのは、どんなに事前に娘からいい風に伝えられていても(これから結婚することを考えている彼氏のことを悪く言う人はいないと思います・・)、「この目で確かめたい」という親心があります。
「娘が嫁ぎたいというのはどんな男なんだろうか、信用できるのか?」
「娘はのぼせ上がっているだけじゃないのか?」
「娘を幸せにできるのか?」
などといった親心が芽生えるのは、ごく自然なことと言えるでしょう。
では、そんな状況の中で、彼女の親に結婚を認めてもらうには、どういったことが大事になってくるでしょうか?
筆者は「共感」だと思います。
結婚観には多様な価値観がありますが、結婚相手である彼女とその親への敬意、そして、結婚相手として選んだ彼女と人生をこれから共にすることができる喜び、そして、二人の人生の一部を彼女の家族とも共に分かち合うことができることへの感謝という意味では、共感はとても大事なポイントだと考えます。
共感から言葉を紡ぎだす
自分が選んだ結婚相手である彼女は、親を中心にその家族が愛情を注いで大切にこれまで育ててくれたわけです。
そして、その彼女と結婚を決めるということは、その彼女を育ててくれた家族の一員になるというぐらいの関係性を彼女の家族ともこれから持つということになります。
例えば、彼女の家族が何か困ったことに直面すれば、自分の家族同様に手を差し伸べて、サポートをするぐらいの気持ちが必要になるということに他なりません。
つまり、彼女と結婚するということは、彼女の家族への理解と敬意、そして何より共感が必要不可欠になるということです。
そうした考え方からスタートすると、結婚の挨拶のときの言葉は自ずと紡ぎだすことができるようになってきます。
〇彼女のどこに惹かれたのか?
〇彼女の生き方への共感できる点は?
〇その理由は両親の価値観や教育が素晴らしかったからでは?
〇彼女の家族とこれから人生の一部を共有できることへの感謝の気持ちを伝えたい
〇彼女と彼女の家族との幸せのためにはどんな犠牲を払うことも厭わないという覚悟があることも伝えたい
などなど、共感をベースにして考えることで、彼女の親へどんな風に気持ちを伝えればいいのかという点が、かなり具体的になってくると思います。
自分の言葉で語りかける
下では文例集も載せていますが、あくまで参考としてお考えください。
結婚という人生の中でもそう多くない大事な節目で、借り物の言葉で挨拶するというのは、相手に対して、伝わるものも伝わりません。
やはり、自分が考えて納得した言葉でないと相手の心に響かないですし、「挨拶マニュアル」を読むかのように棒読みされては、かえって彼女の両親に不安を与えることになってしまう可能性すらあります。
どんなに緊張しても、自分の言葉を事前に考えて、語りかけましょう。
仮に話し方として上手く話せなくても、内容が伝われば、少なくとも気持ちは理解してもらえると思います。
では、ここからは実際の文例を見ていきましょう。
玄関口での挨拶
第一印象はとても大事です。背筋を伸ばして、ハッキリと挨拶しましょう。
「はじめまして。○○さんとお付き合いをさせて頂いております、△△です。本日はどうぞ宜しくお願いします。」
「はじめまして、△△です。本日は貴重なお時間を頂戴しまして、ありがとうございます。失礼します。」
「おはようございます。はじめまして、△△と申します。本日の訪問をお許しくださって、ありがとうございます。失礼します。」
部屋での挨拶
玄関先では家族全員が出迎えてくれるとは限りません。
部屋に入って、祖父や祖母、兄妹姉妹などの家族がいる場合は、再度、ハッキリと挨拶しましょう。
「はじめまして。△△です。はじめての挨拶で緊張しておりまして、もし無礼がございましたらお許しください。本日はどうぞよろしくお願いいたします」
「私、△△と申します。皆様とお会いできまして、大変光栄に思います。本日はお時間を頂きまして、ありがとうございます。(お土産を渡しながら)ささやかではございますが、皆さんでお召し上がりいただければ幸いです。」
「本日はお忙しい中、訪問をお許し頂きまして、ありがとうございます。
○○さんとおつき合いをさせて頂いております、△△と申します。宜しくお願いします。」
部屋に入ってすぐ挨拶する場合は、立ったまま挨拶をしましょう。その後、座るように促されたときは「失礼します」と一言添えるのを忘れないでおきましょう。
また、部屋に案内された後にすぐに座るように言われたときは、「失礼します」と言って着席し、彼女の家族が揃ったところで、立って挨拶した方がいいでしょう。
彼女の親への結婚の挨拶
挨拶を終えて、天気などの雑談を終えた頃、切り出しましょう。
「お話の途中ですが、今日はお願いがあって参りました。約3年間、○○さんとのお付き合いの中で、○○さんの価値観や考え方に惹かれ、そして○○さんに聞かせて頂いた○○さんのご家族のお話を伺いまして、是非とも結婚させて頂きたいとの思いに至りました。本日、○○さんのご家族にお会いできたことをとても光栄に思います。まだまだ未熟者ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。」
「今日は、○○さんとの結婚についてお願いに伺いました。○○さんとお付き合いをさせて頂きまして約2年になります。○○さんが○○さんのご家族から豊かな愛情を注がれ、素晴らしい教育を受けられたことがひしひしと伝わった2年間でございました。日に日に結婚させて頂きたいとの思いが募りまして、つい先日プロポーズをしました。まだまだ若輩者ですが、○○さんと支えあいながら、○○さんのご家族のような家庭を築いていければと考えています。どうぞよろしくお願いします」
「本日は結婚のお許しを頂きたく参りました。○○さんとのおつきあいを通じて、○○さんのお人柄に強く惹かれました。○○さんと○○さんのご家族と今後の人生をともに歩んでいきたいと思います。どうぞ結婚をお許しください。」
別れの挨拶
結婚の挨拶を終えた後は、時間を見計らって別れを切り出しましょう。
「本日は貴重なお時間ありがうございました。長い時間、失礼いたしました。素晴らしい時間でした。今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。」
「本日は皆様とお会いできたこと、大変うれしく思います。これからのことについては、また改めて相談させてください。それでは、そろそろ失礼いたします。」
「本日は、結婚をお許しくださりありがとうございます。貴重なお時間を頂戴しまして、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。」
まとめ
「結婚に向けて彼女の親へ挨拶!気持ちが伝わる言葉とは?文例集も!」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
結婚の挨拶が上手くいくことを祈っています!