恋愛経験を積み重ねていくと、ときとして「忘れられない人」という人が出てくることがあります。
忘れられない人の存在は、それだけ恋愛経験の中でも”インパクト”があったということですが、それだけの人に巡り合えたのに
「忘れられない人のことを忘れたい・・」
「忘れられない人のことを忘れる方法ってないのかな・・」
なんてことを考える人がいます。
しかし、本当に忘れられない人がいると、前に進めないのでしょうか?
今回は、そんな「忘れられない人」について迫ってみたいと思います。
気持ちの整理がつかないからこそ、未来が生まれる
テレビドラマにもなった大ヒット小説の「下町ロケット」の中に、異常なまでに人工弁の開発に没頭する工場長が登場します。
彼は周囲の人が「常軌を逸している・・」と感じるほど人工弁の開発に執念を燃やすのですが、その理由は、自分の娘が病気になったときに、自分の娘に合う人工弁がなかったために、娘を失ったことでした。
それを知った主人公は、涙ながらに次のように語ります。
「だから未来がある」
人は不安や心配、悩み、後悔、郷愁、惜別などの感情を抱えて生きていく生き物ですが、そのきっかけとなるのが「忘れられない人」ということは決して少なくありません。
そう考えますと、恋愛で「忘れられない人」が与えてくれる影響は、辛さや悲しさだけでは決してありません。
自分が忘れられない人へ抱く感情は、その人と復縁するにせよ、別の人を探すにしても大きなエネルギーの原動力なのです。
つまり、「忘れられない人」は、自分の手で自分の未来を変えていくためには、決して忘れてはいけない存在なのです。
現実的には、忘れられない人を胸に抱きながら、新しい恋をするというのは、大変心苦しいものだったりするかもしれません。
でも、それで乗り越えられないというのであれば、そのときに、また立ち止まってもいいのではないでしょうか?
また、忘れられない人を乗り越えることができないのに、新しい恋をすると、新しい恋人への罪悪感も出てくるかもしれません。
しかし、罪悪感を感じるということは、新しい恋人のことも、かなり大切に思っているということになるのではないでしょうか?
筆者も過去の恋愛経験の中で、どうしても「忘れられない人」という人がいます。
しかし、今までたった一度も「忘れられない人」のことを忘れようと思ったことがありません。
むしろ、「忘れられない人」がいたからこそ、人の気持ちの弱さや辛さ、悲しみ、縁、タイミングなど、努力だけでは何ともできない、不条理が起こることがあるということを心の中で涙を流しながらも、受け入れることができるようになりました。
つまり、忘れられない人がいるからこそ、未来があったのです。
忘れられない人への感謝の気持ちが人を豊かにする
忘れられない人を思い浮かべるとき、読者の方は、何を思い出すでしょうか?
楽しかった思い出、心を揺さぶられた恋のはじまりの瞬間、心からの愛情の深さを感じた優しい言葉の数々、恋愛の素晴らしさを教えてくれた刺激的な日々・・など、人により様々なことが思い出されると思います。
そして、そんなに素敵な思い出を作ることができた「忘れられない人」のことを忘れるというのは、何を意味するのでしょうか?
それは、自分が幸せを感じることができた記憶に蓋をしてしまうということです。
認知心理学では、人は、何かを得る喜びよりも、何かを失う痛みの方が、その大きさが例え同じであったとしても、心に与える影響は大きいということが様々な研究で明らかになっています。
つまり、忘れられない人との素敵な思い出と、その人そのものを忘れてしまうということは、自分で自分をますます苦しめていることに他ならないのです。
そう考えますと、忘れられない人のことを忘れるのではなく、忘れられない人のこと、そしてその人との素敵な思い出に対して、感謝の気持ちを持って生きていく方がよっぽど、前向きです。
忘れられない人を胸に新しい恋をしたり、また、復縁の方法を探るというのは、どちらも、大変な勇気がいることですし、辛さを伴うことかもしれません。
しかし、忘れられない人に感謝をして生きていくことで、何より自分自身に寛容という豊かな心を持たらすことができるはずです。
忘れられない人との復縁について
恋愛において不運や不条理はつきものですが、他の恋と同様、忘れられない人との復縁についても、自制という美学も必要です。
特に忘れられない人が今はもう既婚者になってしまっているようなときは、いくら「忘れられない人と復縁したい」と願っても、報われないケースがほとんどです。
忘れられない人のことを忘れる必要は決してありませんが、忘れられない人との復縁については、相手のことを”慮る”という配慮が必要なことは言うまでもありません。
まとめ
『忘れられない人がいる・・だから「未来」があるという話』と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
忘れられない人のことで、悩んでいるという人に、今回の記事が少しでも役に立てれば、筆者としてこれほど嬉しいことはありません。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。