やる気が出ない時から本気を出すまで・・実際に効果があった方法~5つ~

やる気が出ない時から本気を出すまでに実際に効果があった方法~5つ~

就活(就職活動)のやる気が出ない…勉強のやる気が出ない、仕事のやる気が出ない・・・などなど、頭では”やらなくてはダメだ・・・”と分かっていても、肝心のやる気が全く出ないという経験は誰でもあるのではないでしょうか。

筆者も、学生時代から社会人になった今も、”やる気が出ない”、”ラクをしたい”という気持ちと常に隣り合わせといっても過言ではないかもしれません。また、学生時代からスポーツクラブや部活動を掛け持ちしたり、社会に入ってからは人と接する機会が多い人事の仕事をしていたこともあり、「やる気が出ない・・・」という相談を受けることも多かったです。

そこで、今回は、やる気が出ない状態から、本気を出すという状態にたどりつくまでに実際に効果があった方法を5つのポイントに分けて説明したいと思います。

では、早速見ていきましょう。

1.一番効果がないのは、意識だけを変えること

真っ先に挙げたいのがこれです。なぜこれを一番に持ってきたかと言いますと、やる気が出ない時に一番、やってしまいがちで、やる気が出た→本気になれると錯覚してしまいがちだからです。

意識を変えることは決して悪いことではありませんが、意識だけを変えても、それが本気に繋がることはほとんどありません。これは筆者自身もそうですし、周囲の人もそうでした。

「あいつはもう○○の会社の最終面接まで進んだのか・・。よしやっぱり自分も明日からがんばろう!」
「受験が迫ってきた・・明日から頑張ろう!」
「今月も営業成績がよくない・・・来月から頑張ろっと」

なぜ、上のように意識だけを変えても、効果が出ないのでしょうか。この答えは実は、効果が出るまで意識が続かないというのが正確かもしれません。

確かに、短期的には意識を変えると、やる気が出るときもあります。しかし、それを続けることが難しいのです。意識だけを変えても、それが結果に結びつくまでに時間が掛かってしまい、その意識が続かないというわけです。

実はこれは心理学的にも裏付けれらていまして、忘却曲線という有名な曲線がありまして、ざっくり説明しますと、20分後には、約60%のことを憶えていても、1日後には約70%近く、1ヶ月後には約80%以上のことを人間は忘れてしまうというものです。

少し極論になってしまいますが、意識を変えても1日後には、70%程度は忘れてしまうのです・・。これでは”やる気が続かない”のも無理はありません。

というわけで、やる気が出ない時に、最も気をつけなくてはいけないのが、”意識だけを変えても意味がない”ということです。

2.環境を変える

環境の持つ威力は絶大です。環境を変えることで、人が生まれ変わるという例は、数え上げるときりがないほどです。

「通う塾が変わったら、急激に成績が伸びた。」
「就職活動をしている仲間とばかり話をしていたが、引退した年配の人たちと話す機会を作った結果、アクションが変わった。」
「転職して、職場と仕事内容が変わり、大きく成長できた。」

身近な例としては、そうした話を耳にされた方も少なくないかもしれません。

またそれはプロの世界でも同様で、筆者が驚いたのは、名選手・名監督としてあまりにも有名な落合博満さんが、その著書で、

「プロ野球選手でも、一人でやる気を出して練習を続けることは難しい。だから、コーチは選手が帰るまで帰ることができないということにしていた(監督時代)」

と述べていたことです。

プロ野球選手と言えば、やる気もあって、練習もきっちりとして、結果に貪欲で、熾烈な競争を繰り広げているというイメージですが、実際には、プロ野球選手といえども、「やる気を出す」というのが、いかに難しいことかを物語っていると思います。

では、実際に私たちが環境を変えるといったときにどういったことを変えると、やる気につながるのでしょうか。実際に筆者が効果があったと実感できるものを下に挙げます。

〇テレビをつけない、あるいは捨てる・・・テレビはとても魅力的ですが、時間を粛々と奪っていきます。

〇インターネットを必要以上にしない・・・テレビと同様ですね。必要な情報以外は遮断します。

〇友達や同僚と過ごす時間を適度に・・・友人や同僚はかけがえのない存在です。ただし、馴れ合いは時間の浪費になります。

〇周囲の理解と協力を得る・・・自分が何のためにやる気を出す必要があり、そのためにどういった環境を作り出す必要があるかを家族などに説明し、協力をお願いします。(自分がいる前では、テレビを付けないでほしい。音楽を大音量で聞かないでほしいなど) 

〇消費するためでなく生産的・建設的な環境(部屋)を作る・・・ゲームやマンガをただ、消費しているのであれば、それらは排除します。またそれ以外でも消費するためだけのものは極力、排除して、”生み出したり”、”学ぶ”ための環境(部屋)を作ります。

3.行動を変える、習慣を作る。

世界中にマクドナルドを作ったレイクロックは下のような名言を残しています。

やり遂げろ!この世界で継続ほど価値のあるものはない。才能は違う。才能があっても失敗している人はたくさんいる。天才も違う。恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世界にいる。教育も違う。世界には教育を受けた落伍者があふれている。信念と継続だけが全能である。

筆者はやる気が出ないときに、上の言葉をよく読み返しています。

そして、「とにかく、やる気を出して何かをする」よりも「続けるためにどういった行動をすればいいのか」を考えるようにしています。逆説的ですが、やる気が出る出ないに関わらず、どうやって行動を起こして、その波を作り上げて、成果に繋げるかを考えます。

例えば、こんな感じです。

「今の自分はやる気が全くと言っていいほどない」

「1時間を毎日続けるのは大変だから、まずは、毎日30分だけ続けられることを考えよう」

「どの時間帯にその30分を確保するか考える」

「やる気がなくても、とにかく毎日実行する」

実行することが当たり前になると、やる気のあるなしはもう関係なく、”継続する”ことを手にすることができます。そして、そこから「小さな成功体験」を得ることができれば、自ずと「やる気」を実感できると思います。

継続することの威力は数字でも証明できます。毎日、何かをちょっとだけすることを「1.01」、毎日、何もしないことを「0.99」とすると、365日=1年でなんと、その差は1,000倍以上に開きます。

1.01の365乗 = 37.7834343
0.99と365乗 = 0.0255179645

たった1年で1,000倍ですから、それが数年単位となると膨大な差になります。いかに継続することが偉大かどうかが分かると思います。

前後が逆になりますが、やる気がないことを前提に、まず行動を変えて、それを習慣化して、後からやる気を出すというのはやってみると、かなり実践的だと感じて貰えるはずです。

また、この方法の強みは”やる気がないことが前提”ですので、やる気のあるなしに関わらず、成果が期待できるところです。

4.本気になるには・・・信念、ビジョン、ミッション

ここまで、やる気を出すための説明をしてきましたが、今度は、やる気を本気に昇華させる方法です。

やる気が出ないことへの対処方法は、環境作りと行動の習慣化でかなりの確率で対応できると思いますが、「本気になる」には、もう一段の工夫が必要になると筆者は感じています。

また、そうした意味では例えば、受験、就職活動、仕事の成果などは、環境作りと行動の習慣化である程度の水準は達成可能だと思います。

しかし、社会的に意味のあることを革新的に生み出すには、誰も成し得なかったあるいは、試まなかったことに挑む必要があります。

それには、やる気を本気に昇華させるほどの信念やビジョン、ミッションが必要になります。また、そうした信念やビジョン、ミッションがないと、本気を継続させることは難しいかもしれません・・。

本気を生み出す、信念、ビジョン、ミッションは時間をかけて考えに考え抜く必要があります。

5.健全な精神は健康な体に宿る

ここまで、やる気が出ないときと本気になる方法を見てきましたが、それらを実現するには、健康な身体が欠かせません。

行動と習慣化がやる気を起させると説明しましたが、燃え尽きやうつを引き起こさないために健康を維持することも、とても大切です。

座りっぱなしの生活や運動なしの生活は”うつ”や”病気”を引き起こす最も近道だと説く研究者もいるほどです。

例えば、1回30分以上のウォーキングは、「うつ病」「認知症」予防にも効果的とされ、「骨粗鬆症」、「筋減少」などの老化予防や、「動脈硬化」「メタボリックシンドローム」にも予防効果があるとされていますので、運動として取り入れるのには最も効果的でかつ、簡単な方法かもしれません。

【まとめ】

「やる気が出ない時から本気を出すまでに実際に効果があった方法~5つ~」と題して、お送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

やる気を出して行動を起し、継続する、そして信念を持って健康でいることができれば、きっと明るい未来が待っていると筆者は信じています。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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