当サイトの編集部にも、長年困っているスタッフがいる手汗。
手汗に困っているスタッフに、躊躇しながらも「実際、どんなことに困っているの・・?」と尋ねたところ、以下のような返答が返ってきました・・。
その大変さがひしひしと伝わってくる内容になっています。
手汗の悩み |
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恋人と手を繋ぐことができなくて辛い |
手汗がコンプレックスでそもそも恋愛できない時期も |
会議のときに、紙の資料がふやける |
料理のときに、雑菌が入りそうで何度も手を洗う必要が |
仕事先で握手ができない |
ピアノやギターなど楽器の演奏するときに困る |
手汗の臭いがついたタオルが気になる |
勉強やテストなどのときに紙がふやける |
手汗が出ていることを見られると恥ずかしい |
そこで、今回は手汗がひどい・・ことに長年悩まされているスタッフととともに、そのスタッフの体験も交えながら、手汗の原因と止める方法についてレポートしていきたいと思います。
なお、本記事の執筆にあたって、参考にしたサイト(病院、制汗剤メーカーなど)の一覧は、ページの最下部に、ご用意しておりますので、そちらも合わせてご覧ください。
では、早速、見ていきましょう!
手汗の原因とは
「手汗がひどい!」と一口に言いましても、尋常ではないレベルから、しっとりと汗をかくレベルまで様々ですが、今回の記事で紹介するのは、本人が「つらい・恥ずかしい・半端じゃない・・」といったことを感じるレベルで手汗に困っていることを想定しています。
そして、手汗の原因とその内容を編集部にてまとめたのが、下記の表になります。
原因 | 原因の内容 |
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精神的な原因のとき | 緊張 ストレス 不安 |
病気が原因のとき | 多汗症 糖尿病 高血圧 甲状腺機能亢進症(バセドー病) 褐色細胞腫 急性リウマチ 生殖器障害 プランマー病 甲状腺刺激ホルモン産出腫瘍 |
生活習慣などが原因のとき | 睡眠不足 偏食 運動不足 |
その他の原因 | ホルモンバランスの乱れ 肥満 呼吸 |
順番に見ていきたいと思います。
〇精神的な原因で手汗がひどい・・
スポーツの試合中継などで「今日のゲームは手に汗握る、展開になっています・・・」といった風に使われるように、緊張感と手汗は慣用句になるぐらい人間の反応としてはよく知られた反応です。
では、なぜ人は緊張や不安、ストレスを感じると手に汗をかいてしまうことがあるのでしょうか?
そして、人によっては「どうにかしたい!」と感じてしまうほど、異常な量の手汗をかいてしまうのでしょうか?
その理由の鍵になるのが「副交感神経」になります。
副交感神経は外界からの刺激に対して反応する自律神経系のひとつで、生体内のホルモンなどを制御している神経で、心身がリラックス状態の時に機能する神経と言われています。
つまり、仕事のストレスでずっと緊張している…という状態が続いたり、忙しすぎて身も心も休まるときがない…という状態が続きますと、「副交感神経」が全然、機能してくれないということになります。
そうなると、人間は常に緊張状態にいることになり、その症状の一つとして手汗をかいたり、様々な症状が出てしまうということになります。
〇病気が原因で手汗がひどい
先天的に手汗がひどい場合、それは手掌多汗症と呼ばれる病気の可能性があります。
多汗症の場合、人によっては、顔面だけ、頭部だけ、手足だけといった局所的な症状の方と、全身多汗症といった方がいます。
いずれも専門医の判断の下、治療が可能になっていますので、ページ下記に記載しました病院などで、まずは受診をおすすめします。
また、多汗症とは別に、最近、特に手汗がひどくなった・・といったように突発的に手汗がひどくなるケースがありますが、その場合はもしかすると、大きな病気を患ってしまっている可能性があります。
糖尿病や高血圧などといった病気はご存知の方もいるかと思いますが、中には難病と呼ばれる病気もありますので、局所的かつ突発的な手汗の場合は、そういった病気を疑う必要もあります。
この場合もまずは、かかりつけの医師などに相談してみることをおすすめします。
〇生活習慣などが原因のとき
先ほど精神的な原因で手汗が出る原因として、副交感神経の働きが大切ということを説明させていただきましたが、副交感神経の働きを阻害するものとしては、睡眠不足、運動不足なども挙げられます。
人間の体は個別に差は多少あるものの、夜に寝て朝起きるようになっていて、夜にはリラックスして、副交感神経が働くようにできていますが、それが例えば、仕事や勉強で睡眠不足の状態が続くと、副交感神経の働きが落ちて、過緊張の状態が続くことになります。
そして、それがベタベタと手汗が出る原因になったりします。
また、運動不足が原因の場合は、自律神経をコントロールするバランスが崩れ、局所的に汗をかくようになっていたり、汗を出すための全身の「汗腺」が衰えてしまい、その結果、局所的な汗かきになっている可能性もあります。
食事については、ご存知の方も多いと思いますが、辛い物を食べると汗が吹き出るといった原理と同じで、辛い物ばかりを食べていると、慢性的な味覚異常の状態になり、手汗が止まらないといったことになることがあります。
〇その他の原因で手汗がひどい・・
手汗の量がひどいというケースには、更年期障害やホルモンバランスの乱れが原因によって起こる場合もあります。
実は、この場合も副交感神経の働きが上手く機能していないことが原因で起こっていまして、特に女性の場合はは妊娠や月経などでもホルモンバランスが崩れやすく、手汗がひどくなることがあります。
肥満については、ご存知の方も多いと思いますが、肥満によって皮下脂肪がたまることにより、体外へ熱を放出しようという働きが体内で起こり、その一環として手汗がひどくなるといった症状が起こります。
また、呼吸の仕方も見逃すことはできません。
呼吸が浅く短い人は、どうしてもリラックスした状態を身体的に作り出せないため、副交感神経の働きが落ちてしまいがちです。
つまり、深い呼吸ができないと、慢性的な緊張状態を続けていることになりますので、その結果、手汗がひどいといった症状を生み出す遠因になっていたりすることがあります。
編集部のAさんの手汗との戦い
自分(編集部注:Aさん)の手汗がひどい・・ということに最初に気付いたのは、中学生のころでした。
外の気温は涼しいのに、少し運動した後に、なぜか手汗がベタベタに・・それでも最初は、運動のせいかな?という程度だったのですが、高校に入ると受験のプレッシャーからなのか、テストのときには、鉛筆に滴るぐらいの手汗をかくように・・・。
このときからハンドタオルはカバンに2~3つは常時、入れておくようになり、周りは恋愛話で盛り上がっていましたが、私は手汗が恥ずかしくて、恋愛どころではありませんでした。
ただ、大学生になってからは受験のプレッシャーから解放されこともあり、精神的にグッと楽になり、リラックスできたことが良かったのか、手汗の悩みからも解放され、晴れて彼氏もできました。
それでも、手をつないだりすることには、抵抗がありましたが、彼氏の理解もあり、手汗にはそれほど悩まされることなく、何とか大学時代は無事に過ごせました。
しかし、本当に手汗で苦しむようになったのは、社会人になってからです。
社会人になると、クライアントとの打ち合わせ、社内でのミーティング、結果へのプレッシャー、社内の人間関係、睡眠不足など、幾つもの原因が重なり、高校時代の比にならないレベルで手汗がひどいことに。
尋常ではない手汗の量だったので、「どにかく、どうにかしたい!」と思い、都内の有名な病院を幾つか回ったのですが、どこも「病気ではない」との診断結果。
診断の結果を受けてからは、生活習慣の改善や漢方などにトライしてみたり、職場を変えることで、多少の改善に成功、そして今は手汗専用の制汗剤などを利用して、かなり手汗を止めることができるようになっています。
手汗を止める方法にはどんな方法があるの?
では、手汗を止める方法には、どんな方法があるのでしょうか?
〇医師への相談
最も優先すべきは、医師への相談になります。
上でも少し触れましたが、手汗の症状の原因となっている病気には様々な種類がありますので、病気の種類の特定が先決になります。
もし、手掌多汗症の場合は、おだクリニックや四谷メディカルキューブなどの専門の病院で日帰りの手術を受けることも可能です。
手術の方法には、様々な方法がありますが、もし一つの病院の判断だけでは不安という場合はセカンドオピニオンとして、複数の病院で受診してみるというのも一つの方法です。
〇生活習慣などの改善
運動不足や睡眠不足、食生活、呼吸の仕方、肥満などが手汗に影響を与えていることは、説明させていただきましたが、もし手汗の原因がそういったことに起因する場合は、そうした生活習慣などの改善に取り組むことは、きっと価値があるでしょう。
もし、そうした生活習慣などの改善によって手汗を止めることができれば解決策が見つかったということになりますし、何より心身ともに健康になれるので、理想的な展開ではないでしょうか。
〇漢方薬や制汗剤
精神的な原因で手汗がひどい場合は、なるべく意識をしないように心掛けるだけでは難しいというのが現状ではないではないでしょうか。
そうしたときに頼りになるのが漢方薬や制汗剤などです。
漢方薬では、精神的にリラックスできる薬を処方してもらえることがありますし、また制汗剤は自分にあう薬を見つけることができれば、手汗を一定期間、止めることができたりします。
制汗剤には薬局が発売している塩化アルミニウムを利用したものから、ミョウバン、重層などを利用したものまで色々な種類のものがありますので、費用と相談しながら、自分にあった制汗剤を選びたいところです。
手汗を止めるとこんなメリットが・・
編集部のAさんは、社会人になってから、かなり手汗で悩まされたものの、転職をしたり、生活習慣を見直したり、自分に合った制汗剤を見つけることで、今では、かなり手汗を止めることができているとのこと。
そこで、Aさんに、手汗の悩みを解消することで、どんなメリットがあったのかということを尋ねてみました。
それを表にしたのが下記になります。
手汗の悩みが無くなったメリット |
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握手や手をつなぐことに抵抗がなくなった |
サラサラしているのが気持ちいい |
紙に対して、躊躇することがなくなった |
グレーの服を着れるようになった |
コミュニケーションでの不安感がなくなった |
以前よりも緊張しなくなった |
誰でも何かのコンプレックスや悩みを抱えていますが、手汗の悩みが解消すると、このようなメリットを感じることができるというのは、実体験ならではという気がします。
今回の記事の執筆にあたって参考にしたサイト
病院クリニックのサイト
病院のサイト |
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四谷メディカルクリニック |
おだクリニック |
五味クリニック |
NTT東日本関東病院 |
制汗剤のサイト
制汗剤のサイト |
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farine(ファリネ) |
【フレナーラ】 |
テサラン |
漢方のサイト
漢方のサイト |
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漢方のツムラ |
Kampo view |
クラシエ |
薬局のサイト
薬局のサイト |
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新城薬局 |