わがまま、自分本位、独善的…言葉はイロイロありますが、嫌われる人の特徴の一つに『自分勝手』という要素があります。
職場や学校、サークルなど人が集まるところでは、『自分勝手』は基本的には、敬遠されがちで、人によっては、相手にされない…ということも少なくありません。
なぜ、『自分勝手』は嫌われるのでしょうか?
まずは、協調性がない!ということになりそうです。協調性はある面では組織としての妥協と犠牲の産物でもあるわけですが、『自分勝手』な人は、妥協と犠牲を他の人達に強いることが多く、他の人達にしてみると、『何なの?』ということになります。
また、『自分勝手』は共感や信頼が発生しにくいので、他の人達への説得力が欠けて結果的に、他の人達の一体感が強化され、『自分勝手』な人はますます疎外感が生まれてしまいます。
ところが、注意しなくてはいけないのが、ビジネスなどでは一見『自分本位』な小数意見が実を結ぶことがあるということです。
ある統計データでは、議論は集団でする方がいいが、最終的な決断は個人がする方がいいというデータがあり、集団による意見が必ずしも正しいとは限りません。
アップルのスティーブジョブスは偉大な経営者ですが、メディアなどでは、度々『独善的』であると報じられます。
ただ彼の業績は歴史的とも言えるほどの偉業であるのも事実です。
彼の人生や彼のような人生が物語ることは複雑です。
人との協調を犠牲にしたり、孤立感は、何かを成し遂げるときには生まれやすく、それを理解しなくてはいけないということです。
ただ誤解してはいけないのは、彼のようなカリスマ経営者には、ほとんどの人はなりえません…。
つまり『自分本位』であり続けるためには、常に周囲からの激しいプレッシャーにさらされながら『結果』を求められるということを覚悟しなくてはいけないと
いうことです。
なお、もう一点付け加えると業績を上げるのはカリスマだけではなく、むしろ、カリスマは弱点にもなりうるということもあります。