失恋から立ち直る方法5つ～失恋を乗り越える美学～

世の中には、美しいと称されるものとして、自然界の植物や景色、人間が作り上げた人工物、そして、目には見えないですが、人間の内面の中にある感情などがあります。

そして、人間の内面の中にある最も美しい感情の一つが、愛情や恋心などを通じた相手を想うという気持ちではないでしょうか。

しかし、どんなことにも永遠が約束されないように、恋愛にも失恋はつきものです。

自分が想いを寄せた人と別れを迎えることは本当に辛いことですが、その結果とは別に、自分がその人のことを愛していたという感情は、純粋で間違いなく美しいものだったはずです。

だからこそ、その失恋を無駄にしないためにも、自分なりの美学をもって誇り高く、失恋から立ち直る必要があるのです。

では、失恋から立ち直る方法を見ていきましょう。

1.勇気を奮い立たせて前を向く

これまでに出会った誰よりも好きだった人との恋の終わりを迎えた瞬間ほど、辛いものはありません。

「自分のどこが悪かったんだろう？」
「なんでこんな形で別れを迎えることになってしまったんだろう？他に何か方法はなかったのかな・・」
「もともと、叶わぬ恋だったのかな？」

こんな風に、頭の中をこれまでのことが走馬灯のように駆け巡り、失恋の原因を探して自己嫌悪に陥ったり、「もう終わったんだ・・」と自分に言い聞かせたりということを繰り返してしまいがちです。

そして、こんな風に思考を巡らせ、失意という感情の波に身を委ねて、下を向いてばかりだと、現実から目を背けるばかりで、先に進むことができません。

確かに、人生では立ち止まることも必要ですが、誰もがいずれは再び歩き出す必要があります。前を向くのが辛ければ、止まらない涙をこらえて、せめて、上を向きましょう。

失恋から立ち直るには、勇気を奮い立たせて、前を向くという気持ちが大いなる第一歩になります。

結果的に失恋を迎えることになっても、別れの予感を感じてから、実際に別れが訪れるまでの間や、あるいは、長い間、片思いを続けたものの、結局、恋愛が実らないことが確定的となるまでは、あなたが相手のことを想うという素晴らしい感情を抱くことができたのは事実です。

そして、相手を想う強い気持ちは、日常と非日常を行き来するような心地よさと、そして生きる活力を断続的に、あなた自身に与えてくれたはずです。

だからこそ、そんな気持ちを抱かせてくれた人に対して、「ありがとう」という感謝の気持ちを持つことは、きっと、失恋を乗り越えるためのポジティブな感情を与えてくれるでしょう。

また、失恋をしてショックを受けるほどの人に出会えたという幸運も見逃せません。

これまでの人生で感情的になるほど、自分以外の人間をそこまで好きになったことがない・・・という人は世の中には大勢います。

出会えたことへの感謝、思いを抱かせてくれたことへの感謝の気持ちは、失恋の淵からあなたを救い上げてくれるだけのポジティブな力を持っています。

心から純粋に誰かのことを好きになり、愛することができた自分を褒めることは、失恋から立ち直りたいときに、大きな支えになってくれることがあります。

自分で自分を褒めるなんて・・という方もいるかもしれませんが、誰かのことを好きになるというのは、決して簡単なことではないですし、そして、その想いを持ち続けるのは、もっと大変なことです。

失恋から立ち直るためには、好きな感情を持ち続けることができた自分については、積極的に褒めてあげましょう。

自分自身の最高傑作は？と聞かれて、いつも、それは「次回作」と答えていた有名作家がいましたが、どんな失恋もそれが、人生で最高の恋愛だったかどうかは誰にも分かりません。

もしかすると、人生最高の恋愛が、まだこの先に待ち受けているかもしれません。

今の失恋が辛すぎて、当分、恋愛なんて・・・という人もいるかもしれませんが、失恋から立ち直り、自分自身の人生をより魅力あるものに演出するためには、まず、自分自身を応援することから始めなくてはいけません。

また、別れた人のことまで応援できるというぐらい心に余裕が生まれたときは、もう失恋から立ち直ることができたときかもしれません。

失恋をしてしまいますと、ついついネガティブに自分のことをアレコレと考えてしまいますが、考えることをやめて、感情として失恋を受け入れることに集中するというのも一つの方法です。

ひたすら涙を流す、信頼できる友達と失恋の話を分かち合う、一人で海を見て過ごす、気が済むまで走る・・・などなど、考えるのをやめるためには、どんな方法だっていいと思います。

失恋したことを考えずに、心で受け止め、それを感情として受け入れることができれば、失恋から立ち直ることができる日も、そう遠くないはずです。

失恋をして、心の痛みや辛さを身に染みて感じるということは、それは見方を変えれば、同じ経験をした人の気持ちが分かるということで、それだけ、他人の痛みや辛さを理解したり、共感できるということになります。

仮に、身近な人が同じような思いをしたときには、きっと、よき理解者となって、話し相手となったり、手を差し伸べてあげることができるでしょう。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。