営業、人事、マーケティングと国内外の企業を渡り歩き、何百人、何千人の心理をつぶさに見てきた”人ウォッチャー”の筆者が「男の本音の探り方」を徹底解説!
近年、社会心理学から行動経済学まで心理や行動に関する様々な領域で研究が行われた結果、恋愛や仕事上で、男の本音を探る”ノウハウ”も以前に比べて、かなり”豊富に”なりつつあります。
また、日本人は相手への配慮を優先するあまり、ときとして本音と建前を過剰なまでに使い分けますので、日本人特有の国民性なども考慮した上で、実際に”使える”方法をピックアップしてみたいと思います。
ただ、注意しなくてはいけないのは、これから説明する方法を一つだけを選んで、それで一発で、男の本音が見抜けるかどうかというと、難しいことがほとんどです・・・。
むしろ、これから挙げていく複数の方法で確認していくことで、多角的に男の本音を探ることができれば、より男の本音に近づくことができると思います。
それでは、いきましょう!
【しぐさ】
〇腕を組むことが多い
腕を組むというのは、心理学的には”防御”を意味していると言われています。つまり、何かから身を守りたいときにすることが多く、恋愛でも、仕事でも、自分から話をしたい!というよりも、受け身であるときにする仕草です。腕を組む男性に潜む本音は、責められたくない、何かを守りたいときです。
〇腕を広げ、手のひらを見せる
実家に帰省した孫を迎えるおじいちゃんやおばあちゃんが、駅の改札で、両手を大きく広げ、手のひらを相手に見せるように、迎え入れる・・・。
「愛情」「歓迎」「心地よさ」をイメージするのに最適なシーンだと思います。
このように、腕を広げ、手のひらを見せるという仕草は好意を示す最も分かりやすい例の一つです。
あなたがもし、意中の男性の恋心についての本音を知りたいと思うなら、あなたに手のひらを積極的に見せてくれるか、あるいは喜んで見せてくれるかどうかというのは、非常に重要な手がかりになるでしょう。
〇組む足をしきりに変える
足を組む男性とそうでない男性がいますが、中でもよく足を組むことがある男性が、「組む足をしきりに変える」のは、”不安”や”落ち着きのなさ”を表現していると言われています。
足を組み替えることが癖になっている人を除けば、あなたとの会話の中で、組む足をしきりに変えることが分かった場合は、何か不安を抱えているということかもしれません。
〇手を組む
手を組むという行為は、ほぼ例外なく、不安や心配事を暗示しています。特に親指を見せないように手を組むというのは、自信喪失も伴っていることがあります。
あなたとの会話の中で、しきりに手を組んでいるようであれば、仕事や恋愛あるいは、家族などについて、何か心配ごとや不安な気持ちを抱えていると考えられます。
〇まばたきのスピードと回数
普段より「まばたきが多い」ときは、「嘘」、「緊張」、「自己弁護」などを表現する、しぐさであることが多いというのが、心理学的にも検証されています。
筆者はこれに加えて、まばたきのスピードは、「好意」、「心の解放」などを指し示す重要なしぐさであると考えています。
試しにあなた自身が、誰かに向かって、ゆっくりと頷きながら、ゆっくりとまばたきをしてみてください。きっと、あなたからの好意を感じてもらえるはずですし、あなた自身も深い意思表示ができたことが分かると思います。
まばたきのスピードは、男の本音としてはかなり貴重なサインで、特にゆったりとしたまばたきは、「好意」であり「愛情」や「深い共感」を意味していると思って大丈夫だと思います。
〇髪の毛をよくさわる
これは男性に限ったことではありませんが、髪の毛をよくさわる人は「自己愛」「注目」などを表現していると心理学的には言われています。
筆者も個人的な経験から、これには同意するところが多いです。
髪の毛を頻繁にさわっている人に声を掛けてあげると、「話したいことがある」とか「聞いてほしいことが・・・」といった返答をされることが多かったです。
髪の毛をよくさわる男の本音は、「何かを話したい」あるいは「自己愛=承認欲求が高い」という風に考えていいと思います。こういった男性には、とにかく話を聞いてあげる、あるいは、承認欲求を満たしてあげるために、思い切って、得意なことをお願いしてみるといった対応もいいかもしれません。
男性は、自分が必要とされることについて、喜びを感じることが多い生き物ですから・・・。ただ、くれぐれも気をつけなくてはいけないのが、誰でもいいんだけどといったニュアンスだけは避けましょう。それは、逆効果になったりすることがあります。
なお、髪によくさわる人ですが、単純に、髪を切ったところで、髪の毛が気になっているだけという場合もありますが、それは例外として考えておいてください(笑)
〇接続詞と口調
しぐさと言えるかどうかは分かりませんが、接続詞の使い方と口調は、男性の話し方の中でも、男性の本音を探る重要な方法の一つです。
男性は結論を、女性はプロセスに重きを置くということは心理学などでよく言及されますが、実際に男性が会話の途中で、「つまり?」「で?」「結局どういうこと?」「それってこういうこと?」などの表現が多く出てくると、男の本音は正直なところ、会話に退屈さを感じている証拠かもしれません。
結論を度々求めるのは、男性としてはその話題を終わらせたいという気持ちの表れであり、また、口調がやや語気を強めてくるようだと、ほぼ間違いないと思います。
そういったときは、話題を変えるか、話を切り上げる方法を考えた方がいいと思います。
〇皮肉、冷笑、嘲笑
冷ややかな笑いは、軽蔑、侮蔑を、皮肉は明らかに人を蔑むときに表れる仕草です。
皮肉や冷笑、嘲笑は、誰かをバカにしたりするときに出てくる仕草ですので、そうした表情を頻繁に出す男性の本音は、本質的に残念な場合が少なくないでしょう。
また、冷笑や皮肉、嘲笑の対象にされた場合は、それは、あなた自身を軽蔑していたり、侮蔑していたりする人だと思って間違いないでしょう。
〇首元をさわる
ネクタイの結び目をしきりに触ったり、シャツの一番上のボタンのところなどに度々手を伸ばす男性の本音は、ずばり不安や緊張です。
腕を組むことと同様、身を守るときによく出てくる仕草で、不安や緊張を感じているときに男性は、意識的にあるいは無意識的に出る仕草です。
〇固まる
人は鋭い質問や、予想外の質問をうけたときに出てくる仕草として「固まる」というものがあります。
これは、動物学的にも、明らかにされていることですが、人間が身を守るための代表的な行動です。
「何か」を指摘され、男性が固まったときは、その質問が図星か、あるいは「何か」から身を守ろうとしているときに表れます。
〇逃げる、逸らす
男性がある話題などから逃げる、あるいは逸らすときは、必ずしもいい兆候ではありません。
それは、男性の本音としては触れられたくない、そして認めたくない「何か」があるということに他なりません。
〇怒る、キレる
男性が怒る理由には、その背景に様々なものがありますが、動物学的には、「戦う」ことを選択しています。
自己承認欲求を満たされない、あるいは否定されたときや、後先考えずに本能的に怒ったり、キレたりする場合もあるでしょう。
怒ったり、キレたりする男性の本音である「戦う」ことを選択している場合は、あなたは逃げるかあるいは、戦うかなど様々な選択肢がありますが、男性が怒ったり、キレたりする場合のほとんどは、無謀にはじまって後悔で終わります。
【まとめ】
男性の本音を探る仕草の見分け方はいかがでしたでしょうか?
実は、男性に限らず、人間の仕草は非言語コミュニケーションと呼ばれ、冒頭で触れた心理学や行動経済学といった学問の他にも、生物学、文化、育った環境、親の影響などが背景にあります。
仕草に加えて、その人のアイデンティティやバックグラウンドを理解することで、さらに男性の本音だけでなく、その男性の本質に迫ることができると思います。