好かれる人と礼儀正しさ‏

礼儀正しさ

親しき仲にも礼儀ありという言葉がありますが、礼儀正しく振る舞うことは、そうでない場合に比べて、好感度が全然違ってきます。

毎年、世界のホテルに勤務する従業員向けのアンケートで、どこの国の宿泊客がチップが多いか少ないか、マナーが良いか悪いかなどを調査した結果がニュースで流れることがありますが、世界中でいかに礼儀正しさやマナーの良さが重大な関心事であるかが分かります。

例え、短い期間であっても、人は礼儀正しい振る舞いやマナーの良し悪しに関心を持っているということです。

個人的な経験ですが、昔、助手席に年配の外国人の男性、後部席に女性を乗せて車を運転し目的地に到着した後、女性が車を降りるときに僕が後部席のドアを開けなかったことを年配の外国人に「マナーが悪い」と指摘されたことがありました。

日本にいて、そういったマナーが日常的ではなかったものですから、僕はそのとき困惑しましたが、年配の外国人が後部席のドアを開けて、女性と笑顔を交わしているのを見て、改めてマナーの大切さを再認識したものです。

また、組織の例としてはあのディズニーランドを作ったウォルトディズニーが綺麗なテーマパークを作ろうとして、「掃除」に力を注いだ結果、お客様のマナーも良くなり、それがテーマパークとしての好感度をあげ、価値を高めたという例もあります。

同様の例としては、シンガポールのゴミ捨て禁止などがあります。

礼儀正しさやマナーの良さは、個人や国家の枠を越えて、好感度アップ以外にもビジネス的な観点からもとても価値があるということが分かると思います。

ただ、あまりに「丁寧すぎて」、慇懃無礼になってしまうのはご注意を…。

私自身の経験ですが、過去、仲良くしていたある人が、何年かの就職浪人を経て、見事就職を果たしたときに、手紙を届けたのですが、その人には慇懃無礼…と受け止められました。

私自身は、メールや電話で済ませようと思ったのですが、しばらく会っていなかったこともあり、筆を取ったのですが、これが返って裏目に出てしまった形となってしまいました…。

なぜ、その人がそのように受け止めてしまったのかは、最終的な真意は分かりかねますが、手紙を渡した後に、当人と電話で話した感じでは、

○希望の就職先ではなかった
○丁寧な手紙だったので、よそよそしかった

といった内容だったと記憶しています。

当人とはその後、電話で話したこともあり、誤解は解けたのですが、丁寧な手紙という選択肢と文章が礼儀正しすぎたことが慇懃無礼となってしまったことは、複雑な思いとともに、こういうこともあるんだという勉強になりました。

ただ、上記のような例は、私が空気を読めなかったという特殊な例だと思います。

礼儀正しいということは、人に好感を持たれることはあるにせよ、悪い印象を与えるケースはそう多くないと思います。

 

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