ほとんど腐れ縁とも言える女友達から深夜、いきなりの電話。
電話の向こうで明らかに酔った口調で、叫び声のよう筆者に訴えかけてきたのが次の言葉でした。
「出会いがないからつまらないの!・・つらい・・助けて~!」
お気に入りの音楽をかけながら、そろそろ寝ようと思っていた筆者が気だるく「どうしたの・・こんな時間に・・(笑)」と”答えてしまった”途端、彼女から、延々と30分以上にわたって、現在の彼女の状況がいかに”八方ふさがり”なのかを説明される羽目に・・。
簡単に彼女の話をまとめると、こんな感じだったのです。
職場でよさそうな男はもうほとんどが結婚済み。数少ない親友たちは今も仲はいいものの、結婚を機に引っ越したり、出産したりで、昔みたいに合コンにいけなくなってしまった・・。ほかに頼れそうな人脈もない。どうしてくれるんだと。
筆者「・・・(って自分に言われても)」
筆者は地蔵のような面持ちでその話に無心で耳を傾けていたのですが、さすがに、これは終わりそうもないと判断し、幾つかの質問をして、最終的には「とりあえず、これに登録して落ち着いて!(笑)」と幾つかのマッチングアプリを教えて、その夜を無事、やり過ごすことができたのでした。
「ふーこれで当面は大丈夫かな~」と思っていたところ・・・。
2ヶ月ほど経った頃、彼女から意外な連絡が入ったのです。
「この前、教えてくれたアプリで彼氏みつけたよー!ありがとね!一応、連絡しとこーと思って」
筆者「えぇ本当に?!そ、そうなの・・とりあえず、良かったね!(予想外すぎる展開・・)」
実は出会いがない・・っていう話はこれまで筆者も何人かの男性、女性問わず友人などから相談を持ち掛けられることがあったりしたのですが、今回、意外にもすんなりといったので、あの夜、その女友達にどんな話をしたのかということを、ここで話してみたいと思います。
まずは現実をあるがままに見つめ直してみよう
出会いがなくて・・”八方ふさがり”という現状を憂う女友達に対して、筆者がまず問いかけたのは、どこに原因がありそうなのか?ということを探ることでした。
〇仕事は忙しい?
彼女は前職は大手医薬品メーカーの営業だったのですが、数年後、転職し現在は人材系の中堅企業で営業として勤務中。
仕事の忙しさを尋ねると、閑散期はほとんどないに等しく、年中、自宅へ帰るのは夜の21~22時頃だと言います。
時間を作れるのは週末の深夜か土日とのことで、平日の夜に出会いを求めて行動と言うのは厳しい現状がありました。
〇時間がなさすぎる?
では、週末はと言いますと、部屋の掃除や洗濯をしたり、親や姉妹の家族と過ごしたり、趣味のランニングをしたり、美容のためのエステに行っていたりすると”あっという間に”時間は過ぎてしまうとのこと。
「貴重な土日に婚活したらいいんじゃないの?」と質問してみると、分かってはいるけど、平日の仕事からの解放感もあって、土日は気分的にもどうしてもゆっくりしたくなってしまうらしく・・。
〇精神的に何か原因が?
ちょっと聞くのは気を遣ったのですが、20代後半から30歳ぐらいまで数年間に渡って付き合っていた元カレ。
結婚も意識していたはずなので、もしかして、まだひきずっている?と思いつつ、そのことを尋ねてみると・・。
「ないと言ったらウソになるけど、今はもう、そんなこと考えてる余裕はない!(笑)」
とあっさりとした回答でした。
前の彼や前の彼女をひきずってしまって、次の恋愛に進めないという人が意外に多いので、この点がクリアになっているのは、良かったポイントでした。
〇頼れそうな仲のいい人が近くにいないの?
親友が他府県に引っ越したり、出産したりで、頼れそうな人が近くにいないとの彼女の話でしたが、会社の同僚や他に頼れそうな異性の友達はいないの?と尋ねたところ。
「全然いないっていうわけじゃないけど、懇願するような間柄でもないし・・」
世の中には、スムーズに人を紹介したり、紹介されたりすることができる人間関係の上手な人もいますが、彼女はどちらかというと、気軽にそうした流れを作れないタイプなので、リアルで”人づて”の婚活には逆に難しさを感じている様子でした。
行動力が大事だと言うけど・・やみくもに動くと手痛い失敗も・・
最終的には、彼女にマッチングアプリを紹介するのですが、その前に筆者が「先に、これは避けた方いい」という話もしました。
〇婚活パーティは向き不向きがある
彼女が営業という仕事ををしていながら、プライベートでは人見知りで、他人と打ち解けるまでに時間がかかるという特徴があったことから、婚活パーティなどの「現場」への行動は避けた方がいいのではと話しました。
筆者自身、何度か足を運んだ過去がありますが、パーティによってはかなり”アウェー感”がありますし、かける準備や時間に対して、空振りも多く、コスパそのものは決していいとは言えないという感触があります。
誤解のないように補足しておきますと、もちろん、自分にとって”当たり”の婚活パーティもありますし、優れた企画の婚活パーティもありますが、ただ、コミュニケーション能力がないと厳しいかも・・と感じるのが正直なところです。
〇慣れないスポーツやアクティビティなど無理をしない
恋人が探せるという理由で、スポーツやアクティビティに挑戦するのは、いいアイデアなのは確かですが、ただ、慣れないことや好きでないことは、なかなか継続するのが難しいという現実もあります。
実際に、それほど好きでもないスポーツやアクティビティのために、お金をかけてウェアなどを揃えてはじめてみたものの、数回行って限りで続かず・・恋人どころか、お金まで損するなんていうパターンもあります。
結局、マッチングアプリをすすめたワケ
ここまで読み進めてきた方であれば、もうすっかり予想もできていると思いますが、リアルで恋人を見つけるコミュニケーション能力がそれほどあるわけでもない、時間的な余裕もない、人脈もない、となりますと、考えられる選択肢はそれほど残っているわけではありません。
筆者自身、マッチングアプリを幾つか利用した経験から、利用者が急増していること、会うまでにある程度、ネット上で関係を築けることといったメリットを感じていましたので、軽い気持ちで女友達である彼女にすすめたというわけです。
ただ、紹介しておいてアレなのですが、彼女がこんなにあっさりとマッチングアプリで恋人を見つけるというのは、失礼ながら、予想外でした(笑)
最後に、読者の方で、今回登場してもらった彼女と同じような状況で悩んでいるという人に今回の記事が少しでも参考になれば幸いです!