好きになった人にすでに付き合っている恋人がいるとき、読者の方は自分の恋心にどのように向き合うでしょうか?
心の片隅に思いを潜め恋を諦める、好きな人の恋愛がどういう状態なのかを確かめる、好きでいる間はずっと待つなど、様々な方法があると思います。
中でも、すでに恋人がいる人を略奪する略奪愛については、大変な勇気が必要で、誰もが踏み出せることではありません。
そこで、今回は略奪愛をするときの注意点について迫ってみたいと思います。
1.略奪愛は長期戦の覚悟で
すでに恋人がいる人が、他の人からの猛烈なアプローチを受けて、仮にその人のことが魅力的だと感じたとして、すぐに分かれて振り向いてくれるでしょうか?
もう二人の関係が冷め切っていて、ちょうど別れる寸前だったというタイミングでもない限り、まず、そんなことはありません。
人間は、慣れ親しんだ関係が心地いいものであればあるほど、その状態から抜け出すことに抵抗感を感じることは、認知心理学などの様々な実験で明らかになっています。
また、略奪愛をされるパートナーも他の人からのアプローチで恋人の心が揺れていることに対して、「はい、そうですか」と言って、すんなり自分の恋人を手放すということは考えにくいです。
略奪愛は、その愛が実るまでに相応の時間がかかるということは覚悟しておく必要があります。
2.トラブルや修羅場も有り得る
略奪愛は、そうでない恋愛とは異なり、”奪う”方と”奪われる”方が存在することで、感情面で予想もしないことが起こることがあったりします。
略奪愛が成功しても、恨みを買って、周囲の友人にあることないことを吹聴されるなどの嫌がらせをされたり、相手が逆上して、乗り込んできて3人で修羅場を迎えるなんていうこともあります。
実際に、略奪愛で恋人を奪った経験のある人の中には、共通の友達の間で全く身に憶えのない噂を立てられたりして、苦しんだりするといった人も少なくありません。
3.因果応報も覚悟しておく
自分が略奪をして奪った相手の人は一見、三角関係の中ではニュートラルな立場に見えたりしますが、決してそんなことはありません。
なぜなら、略奪愛でそれまでの恋人と別れを選ぶ人というのは、略奪愛の後も、また、別の人から強力なアプローチがあると再び”なびいて”しまう可能性があるからです。
シンプルに流れを例えますと、AさんとBさんが付き合っていて、CさんがBさんを略奪したと思ったら、今度はDさんがBさんを略奪するという流れです。
よく、彼氏が途切れたことがない、彼女が途切れたことがないという人がいたりしますが、中でも略奪愛を繰り返す人は、略奪愛で”奪われる”方になるということも、少なくありません。
まさに、因果応報と言わざるを得ません。
略奪愛をするということは、自分もそういう目に合う可能性があるということは注意しておく必要があります。
4.略奪愛は理性を失わせる
人は自分がコントロールできる状況の中にいるときは冷静で感情的にならずにいられますが、ひとたびコントロール不能な状態に陥ると、つい感情的になって、理性まで失ってしまうことは珍しくありません。
具体的には、略奪愛に夢中になるあまり、ドロ沼にはまり込み、好きな人からのメールや電話に過敏に反応するようになって一喜一憂を繰り返し、情緒不安定な日々に悩まされるといったことがあります。
また、略奪愛に没頭している自分に対して、ふとしたときに罪悪感や倫理観の欠如を感じてしまい、自己嫌悪に苦しむといったケースもあります。
その他にも、略奪を達成することがまるで自分に課された使命のように思い込んで、他のことが全く手につかないといったこともあったりしますので、略奪愛の影響が実に広範囲に及ぶ可能性があることは理解しておく必要があります。
5.略奪愛の末路が必ずしもハッピーとは限らない
略奪愛を自分で経験したり、周囲で経験した人を見たことがある人は知っていると思いますが、略奪愛の末路が必ずハッピーになるかというと、必ずしもそうとは限りません。
実は略奪愛はその愛が実った後、しばらくして別れることになったというケースが意外に少なくありません。
なぜそんなことになってしまうのかと言いますと、略奪愛の場合、略奪が成功すると、そこで達成感のピークを迎えてしまい、その後、急速に感情が冷え込んでしまい、そのまま別れてしまうということになってしまうのです。
つまり、略奪愛の場合は略奪したときがゴールになってしまいかねないということです。
筆者の知人のある女性は、ある既婚男性と7年ほど関係が続き、略奪愛の結果、既婚男性は離婚したのですが、別れた後、その7年越しの女性とは半年も経たずに別れてしまったということがありました。
理解に苦しんだ筆者が双方に話をきいたところ、どちらも「色々ありすぎて・・・普通に恋愛を続けられなかった・・」という答えが返ってきました・・・。
略奪愛の末路が必ずしもハッピーではないということは、知っておいた方がいいかもしれません。
まとめ
「略奪愛をするときの注意点5つ」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
略奪愛は愛の形の中でも、人間の業の深さを感じさせるのに十分な、ある意味”最も人間らしい”恋愛の一つだと筆者は思います。
略奪愛がいいか悪いかということにつきましてはケース・バイ・ケースで判断するしかありませんが、ただ、略奪してでも付き合いたいと思えるほど好きな人には、普通はそうそう巡り合うことができませんので、そんな人に出会えたということは、素敵なことだと思います。
今回の記事が読者の方の参考になれば、幸いです。