「結婚には勢いが大事だ!」っていうことを耳にしたことは、一度ぐらいは誰にでもあるのではないでしょうか。
しかし、いくら勢いがあっても結婚後に失敗しては意味がありませんよね。
そこで、今回は「結婚を勢いで決めて失敗した!」という数組の男女に編集部がその理由を尋ねてきました。
では、早速見ていきましょう。
1.結婚は二人だけでするものじゃない!
T君が、彼女と結婚を決めたのは、職場で知り合って付き合いはじめて、まだ間もない6ヶ月目の頃でした。
当時、電話で「結婚するよ!」と一報を受けた筆者は、T君が共通の友達の中でも、いち早く結婚を決めたこともあり、「おめでとう!高校の仲いいメンバーの中でも一番早いね!みんなで祝福しないと!」といって大喜びしたのを覚えています。
T君自身もそれを聞いて、とても幸せそうに「ありがとう!」と言い、電話越しでも興奮気味なのが分かるほどでした。
そして、それから数ヶ月後、筆者のもとには丁寧に作りこまれた「結婚式への招待状」が届きます。
そのときには、共通の友人同士で、「T君、本当に結婚するのか~」なんて笑いながら話していて、まだその後の急展開を誰も予想できていませんでした。
そして、事態が急変したのは結婚式まで目前に迫った2週間前の頃です。
T君が電話で、「本当に申し訳ないんだけど、結婚が破談になったんだ・・」と、これまで聞いたこともないような落ち込んだ口調で、筆者に告げてきたのです。
そのときの様子を再現します。
筆者「え?一体、何があったの?」
T君「実は前から少し揉めていたんだけど、夫婦別姓のことで・・」
筆者「ふ、夫婦別姓が原因で破談?どういうことなの?」
T君「自分も何とかなると思っていたんだけど、双方の親がどうしても譲らなくて・・」
筆者「つまり、お互いが苗字を残したいってこと?」
T君「そう。それだったら、この話はなかったことにって」
筆者「それで、T君は納得したの?」
T君「彼女とは何度も話し合いはしたんだけど、お互いこのまま勢いで結婚するのは無理だねって・・」
筆者「そんな・・」
その後、T君と電話を切って、筆者がそんなことがあるんだ・・・と驚いたことは言うまでもありません。
後から聞いた話では、T君もその彼女の家も地方の名士で知られた家系で、どちらも代々続く「苗字」には、かなりのこだわりがあったそうです。
そして、夫婦別姓については、結婚を決める前から話題にはなっていたものの、何とかなるだろうと二人はタカをくくっていたそうです。(ちなみに、T君は数年後、その彼女もほど同じような頃に、別の人とそれぞれ結婚して、今はどちらも幸せな家庭を築いています)
そして、勢いで結婚を決めたものの、最終的には、結婚は破談という結果に。
T君の例は、「夫婦別姓」がきっかけでしたが、それ以外のケースでも、結婚前に双方の家が、結婚に関する条件や婚約への文化の違いなどで、結婚に至らなかったというケースは実は、意外に少なくありません。
二人だけで結婚を勢いで決めたものの、周囲の理解や賛同が得られず、結局、破談・・と、後で後悔しないように、事前の話し合いはきっちりとしたいところですね。
2.付き合っていた時と結婚生活は違う!
続いては、出会って3ヶ月、付き合って3ヶ月で結婚を決めたものの、1年後には離婚したIさんの例を紹介します。
二人は周囲も羨むほどの美男美女で、知り合ったきっかけは友達の結婚式の二次会、それからはトントン拍子に話が進み、電撃的に結婚を決めるというスピード結婚でした。
結婚式には友人、親戚など多くの人が参列して、幸せいっぱいの綺麗な花嫁のIさんと凛々しく整った顔立ちの旦那さんのことを、誰もが心から祝福していました。
新婚旅行から帰ってきても、ラブラブな状態は続き、周りの人たちからは「まさに、幸せの絶頂だね」という声も聞こえるほどでした。
しかし、異変が起きたのは、それから数ヶ月後でした・・。
なんと、あんなに仲が良かった二人が別居をはじめたというのです。
その話を聞いて驚いた筆者は、Iさんに早速、電話で状況を聞いてみました。
筆者「Iさん、大丈夫?別居したって聞いたんだけど?」
Iさん「そうなの・・新婚旅行までだったよ・・二人の関係がよかったのは・・」
筆者「何があったの?」
Iさん「帰ってきて、結婚生活がはじまって、それまで一緒に暮らしたことなかったんだけど、とにかく彼と合わないことが多すぎて・・」
筆者「合わないことって、結婚前に付き合ってたじゃん」
Iさん「付き合っているって言っても3ヶ月ぐらいだし、そのときは少し神経質なとこあるかな?ぐらいだったし・・」
筆者「じゃあ、原因は価値観の違いとか性格が合わないって感じなの?」
Iさん「そうだね・・。とにかく旦那が神経質すぎて、何をするにも細かく指示してくるし、ダメ出しも多くて、私が使うお金まで1円単位で報告させられるし・・もう疲れ切っちゃって・・その上、近い将来、同居して親の面倒も見て欲しいから仕事も辞めてほしいって」
筆者「そうなんだ・・」
Iさん「結婚前とはあまりにかけ離れすぎてて・・結婚生活という現実が・・その辺の話を全くしないまま、勢いで結婚を決めたのも悪いんだけど・・」
筆者「相手は納得してるの?」
Iさん「私が出ていくって言ったら、すっごい怒ってた・・。怖いので電話も出てないよ・・」
筆者「もっとちゃんと話し合った方がいいんじゃないの?」
Iさん「話し合いはしたんだけど、私の考えが甘いのも十分わかってるんだけど、性格も価値観も違いすぎてて・・これ以上、一緒に暮らすのは無理な気がするの・・」
筆者「そうなんだ・・ただ、このままじゃまずいでしょ。ちゃんと、もう一回、話し合いした方がいいよ。とにかく身体には気をつけてね」
Iさん「そうだね、話し合ってみる。ありがと」
こうして、電話を切りましたが、読者の方も予想されている通り、その後、半年ほど経って、離婚したとの連絡が・・。
そして、その後、しばらくしてから筆者はIさんとコンタクトを取り、結婚が失敗に終わったについて色々と尋ねてみました。
それをまとめたものが下記になります。
〇結婚前に相手のことを十分知っておく必要がある
〇恋愛と結婚は違う
〇結婚する前に同棲してみた方がいい
〇勢いは大事だけど、勢いだけで結婚するのは良くない
〇相手の家庭の事情を理解するのと、実際に相手の家庭と共に暮らすのは違う
Iさんの場合は、Iさんにも悪いところが沢山あるとは言え、勢いで結婚を決めることいついてのリスクを示唆しているのではないでしょうか。
ちなみに、Iさんは離婚をしてから数年後、今度は前回の反省を踏まえて、交際期間2年、同棲を1年を経て、他の男性と結婚して今は幸せに暮らしています。
まとめ
「結婚を勢いで決めて失敗・・後悔する前に知っておきたい事例集」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!