運命の人という言葉には、どこか人智を超えた不思議な力が働いて巡り合ったようなニュアンスがあり、なかなかその特徴が掴みにくい存在です。
また、運命の人だ!と思った人が実は勘違いだった・・・という経験がある人も少なくなかったりします。
今回はそんな「運命の人との出会い」について、説明してみたいと思います!
それでは、早速、その内容を見ていきましょう。
バタフライ・エフェクトと運命の出会い
突然ですが、読者の皆さんはバタフライ・エフェクトという言葉はご存知でしょうか?
ご存知のない方に簡単に説明させていただきますと、元々はアメリカで公開された映画のタイトルで、その内容から派生して、「一見関係ないような些細な出来事が巡り巡って、やがて大きな出来事に発展すること」を指して使われるようになった言葉です。(参考/wikipedia-バタフライ・エフェクト-)
映画のバタフライ・エフェクトは脚本として実によく練られているのですが、現実は小説よりも奇なりで、運命の人は、まるでバタフライ・エフェクトのように、些細な出来事が積み重なった結果ということがあったりします。
筆者の友人の女性Kさんもそんな一人です。
Kさんが最終的に運命の人となる男性と出会ったのは今から10年前。
最初の出会いは、共通の友人からの紹介で、当初は4人(男性2人×女性2人)で海に遊びに行く予定だった男性側の一人が家族の事情で急遽来れなくなってしまい、困ったもう一人の男性が友人に電話をかけまくって連れてきたのがTさんでした。
Tさんが全く想定しなかったことを裏付けるように、みんなの前に表れたときは、海に行くというのに一人だけスーツに革靴を履いてやって来るといった有様でした(笑)
そんな”出落ち”もあり、KさんとTさんは出会ったときから意気投合して盛り上がったのですが、特に運命を感じることもなく、恋愛に発展するようなことはありませんでした。
しかし、二人には、その後も度々、運命の”出会い”が訪れます。
友達の結婚式での再会、Tさんが転職した会社とKさんの会社が取引先だったこと、音楽ライブ会場での偶然の遭遇などの出会いを重ねるうちに、二人はお互いを意識するようになり、初めての出会いから数年後には付き合い始めて、それから数年後には結婚にまで至ったのです。
最初の出会い方からはじまり、その後も、まるで引力のような出会いが二人をどんどん引き付けた結果、お互いが運命の人になったというわけです。
KさんとTさんのようなパターンは決して多くありませんが、二人のケースは、”運命の人”について、多くのことも示唆しています。
それは、運命の人というのは、決して出会ったときから運命の人であるとは限らないということ、そして、些細なことが積み重なっていくうちに運命の人になることもあるということです。
運命の人と聞くと何か劇的な出会いがあって・・・その後もトントン拍子で・・・すぐに結婚なんていうパターンをイメージしがちですが、決してそんなケースばかりではないということを教えてくれます。
相性よりもタイミングが大事?!
どんなに自分と相性がいいと感じる人でも、その人と出会うタイミングや知り合うタイミング、付き合うタイミングなどが”合わない”限りは、運命の人にはなり得ません。
例えば、相手が仕事で忙しかったり、勉強で忙しかったり、あるいはすでに恋人がいたり・・・。
ただ、そういった不可抗力とも言える理由であれば、まだ、”待つ”という手段がありますが、最も気をつけなくてはいけないのは、自分でそのタイミングを逃してしまうといったパターンです。
シャネルを世界的なブランドにまで育て上げたココ・シャネルは、
「その日、ひょっとしたら、運命の人と出会えるかもしれないじゃない。その運命のためにも、できるだけ素敵な自分でいるべきだわ。」
といった言葉で、運命の人との出会いのタイミングを逃してしまわない!ことについて、名言を残しています。
運命の人と出会うときには、努力や行動が必要ないなんてことは決してありません。
運命の人が振り向いてくれるタイミングはいつやってくるか分かりませんので、日々、チャンスを見逃さないための心構えと準備はしていきたいところです。
直観と過信について
恋愛でも、仕事でも、人間関係に関することでも多かれ少なかれ、過去に自分の予想や直観が当たって、「やっぱり、思ってた通り!」といった経験があるのではないでしょうか。
ただ、「運命の人」については、自分の直観を過信しているのでは?ということを冷静に見極める必要があります。
あんなに嬉しいことを言ってくれた人はいない・・・ここまで私のことを大切にしてくれる人に会ったことがない・・・過去、一番、好きな人かも・・・。
恋をすると、まるで魔法にかかったように相手のことを好きになってしまい、そして、相手のことを「運命の人」と思い込んでしまうということは決して少なくありません。
そんなときには、詩人であり哲学者でもあるゲーテの言葉を自分の心に投げかけてみましょう。
「愛する人の欠点を愛することのできない者は、真に愛しているとは言えない。」
相手のいいところばかりに目を向けて、運命の人かも!と思うのは簡単ですが、ただ相手のいいところだけを見て、運命の人になり得るかどうかは微妙です。
特に付き合ったばかりの頃は自分の直感を過信しすぎずに、運命の人!と思い込むのは少し待った方がいいかもしれません。
まとめ
「運命の人との出会いを見逃さない!~巡り合わせと勘違いは紙一重~」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
運命の人と出会えるということはとても素晴らしいことで、それだけでも十分、幸せという人もいたりします。
読者の方が運命の人と出会えること、あるいは運命の人と素敵な人生を過ごしていかれることを心よりお祈りしています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!