好かれる人とネガティブ思考な人

沈黙は金なり

この記事を書いている私自身もそうですが、人は常にポジティブでいられるかと言うと、なかなか難しいものです…。

ただ、だからと言って、ほとんどの日でネガティブなことばっかり言っているというのも…考えものです。

上司の悪口や会社の愚痴などは、たまに…であれば、まだ、しょうがないかもしれませんが、頻繁に聞かされる方は、うんざり…っていうことも少なくありません。

ネガティブな発言、特に悪口は怖いものです。

最初のうちは、結構笑いながら、ネタ的に盛り上がったりするのですが、あまりに、色んな人の悪口が続くと、今度は『陰で私のことも言われてるんじゃないの…?』なんて思いが頭によぎってきます。

人間関係はどんな組織でも、だいたい複雑なもので、AさんとBさんは仲がいいけど、AさんとCさんは仲が微妙で、BさんとCさんはすごく仲がいい…DさんとEさんとFさんと…となってくると、誰と誰がどんな関係なのかということが、よくわからない感じになってきます。

その上、分かったとしても、人間関係は極めて流動的で、昨日まで仲が悪かった人が急に良くなったり、その反対のことが起こったりなんていうことも少なくありません。

そういった複雑な人間関係の中で、頻繁に悪口を言うことは、実は聞く人の心にブレーキをかけてしまいかねません。

それは悪口を頻繁に話す人に、本音で話してしまうと、陰でなんて言われるか分からない…と思ってしまうからに他なりません。

特に社長が頻繁に陰で悪口を叩く会社では、立場の違いもありますが、社長の前では、社員は耳障りのいい建前ばかり言うようになりがちです…。

人が本音で話してくれないというのは、辛いものです…、

それに対して、好かれる人というのは、個人的な感情を持ち出した悪口や愚痴を誰彼となくこぼすことはあまりありません。
なぜなら短期的というよりも、流動的な人間関係をより中期・長期で築いていく上で必要になると分かっているからです。

「沈黙は金なり、雄弁は銀なり」

という至言がありますが、これは喋らないほうがいいということではなく(むしろ、近年はアカウンタビリティ=説明責任を問われることが多いので、沈黙は評価を下げかねません…)、悪口や愚痴をこぼすぐらいであれば、沈黙を保っていた方がよほど利にかなっているということを示唆しています。

 

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