転職のサイン?!仕事で結果を残す人が辞めていく職場とは・・・。

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これから転職しようと考えている人にとって、自分が現在働いている職場を離れ、新しい職場に行くかどうかという決断は回数や年齢などの条件があるものの、それは多くの場合、相応に悩ましいものだと思います。

今より次の職場環境がもっと悪かったら・・・」、「今の職場よりも人間関係が悪かったら・・・」、「給料が下がったら・・・」などなど考え出すとキリがありません。

この記事を書いている筆者も、これまで国内外の様々な企業を転々としてきましたが、例に漏れず、何度も同じような気持ちを味わってきました。実際に、転職後に「失敗だった・・・」と感じた職場もありましたし、「前よりもいいかも・・」と結果的に満足できた場合もありました。

ただ、転職した職場がどんな結果であれ、新しい一歩を踏み出すためには、どこかで”決断”をする必要があります。そして、そのためには、決断のための材料が必要になることでしょう。

それは、お金だったり、野望だったり、キャリアプランだったり、現状打破であったり・・・。

今回はそんな幾つかの材料の中でも、筆者がこれまでの自分自身の経験や、周囲の転職を重ねた人たちとの対話の中から見えてきた「転職を考えるサイン~仕事で結果を残す人が辞めていく職場~」について説明してみたいと思います。

仕事で結果を残す人が辞めていく職場

筆者や周囲の友人たちが、自分が”ここだ”と思い転職した職場を離れるときに口にしたり、考えたりすることとして、現状への違和感や、将来へのキャリアプランなどがありますが、実はその背景にあるのはまぎれもなく「危機感」です。

そして、数ある危機感の中でも、「仕事で結果を残している人が次々と辞めていくという職場」というのは、強烈な危機感を感じさせる材料です。

ただ、ここで注意しなくてはいけないのは、

「結果を出す人」というのは、

「仕事が出来る人」や「仕事ができそうな人」や「これまでのキャリアがスゴイ」などといった人とは異なるということです。

「結果を残す人」は、本質的に「仕事ができる(できそう)人」と「名前だけの人」とは全く違います。

「仕事ができそうな人」や「名前だけの人」は、説明をしなくてもわかると思いますので省略しますが、「仕事ができる人」と「結果を残す人」がどう違うのかについては、説明が必要だと思いますので、少し補足をしたいと思います。

「仕事ができる」というのは、実は非常に曖昧な概念です。

例えば、よくあるタイプとしては、新卒からその会社に入って、ずっとその会社で勤め上げてきた中間管理職のホワイトカラーの人で、その会社のことであれば、よく知っていて、そして、その会社の中であれば通用する仕事の方法はよく分かっている人です。

そして、社内からも信頼は厚い。

端から見れば、一見、仕事はソツなくこなしているし、地頭も決して悪そうでもない、事務処理も難なくこなす。しかし、結果に対しては、決定的に弱く、詰めが甘い、大事なところで星を落とす・・・。

こういったタイプの人は、社内の人から見れば、ほぼ、ほとんどの人が「仕事ができる」と答えるでしょう。
筆者もそう答えることが多いと思います。

しかし、そういった意味では「仕事ができる人」と「結果を出す人」は決定的に違います。

営業であれば、数字を上げる。制作であれば、クライアントなどに高い評価を得る。広報であれば、出したIRが反響を生むなどなど。

いくら仕事をきっちりとこなしても、結果に繋がらなければ、それは「仕事ができる」だけの人です。

「結果を出す人」とは雲泥の差があると言っても過言ではありません。

仕事で結果を残す人は本質を見抜ける人

さらに、実はこういうタイプが中間管理職にいて、問題がやっかいなのは、自分が長い間、その職場に勤めてきたという自負もあるため、「結果を出す人」に対しても、度々、余計な口を出してしまい、「結果を出す人」のモチベーションを著しく低下させてしまうことです。

そもそも、上場企業やそれに準ずる規模の企業体は、業績を上げて、それをステークホルダーである従業員や株主、社会に還元していく存在です。つまり、経営陣も含め、従業員の最優先事項は、ほとんどの場合、「結果」です。

例えば、野球などで「結果を出す人」に対して、キャリアが少し長いというだけで、選手としてもコーチとしても結果を出せてない管理職が色々と口を出して、「結果を出す人」のモチベーションを下げる発言を度々するなどということがあれば、それは、不自然というより、場合によっては害になり得る存在です。

そんなことが実際にプロの現場であるとすると、鼻で笑われるどころか、誰も相手にしてもらえません。

例えば、ダルビッシュ投手が出場した2014年のMLBのオールスターの時に、ある野球解説者が「上原投手のフォームを意識しているのでは?」という解説をしたことに対して、ダルビッシュは投手は、「それはない。分かる人には分かる。解説者にももっと勉強してほしい」とツイッターで発言したことが話題になったことがあります。

ダルビッシュやイチローといった超がつくプロフェッショナルが、JBLでそこそこ活躍しメジャーで少し出場したことがある程度のプロ野球選手とは、次元が異なることは素人でも容易に想像がつきます。

つまり、「結果を出している人」は「分かってない人のことがよく分かる」のです。

実力の問われる野球の世界では、結果が求められますので、管理職であるコーチや監督も結果が常に求められます。ですから、管理職も結果を残せなければ、「仕事ができる」だけでは生き残れません。

しかし、企業社会では、残念ながら、「(社内では仕事ができるとされている管理職のあの人は) 生え抜きだから・・・、長く勤めて経験もあるし・・・」そんなもっともらしい理由で「仕事ができる人」が優遇され続け、「結果を出す人」が冷遇されることは決して珍しくありません。

筆者自身もそして友人も、幾度となく、こういう場面を目にしてきました。(本当に残念ではありますが・・・)

人が転職を考える理由は様々ですが、もし、あなたが自分自身を向上させ、前向きに転職を考えているのであれば、「仕事で結果を残す人が辞めていく職場」は、転職を真剣に考えてみるサインかもしれません。

また、私は安易な転職には賛成しかねますが、もし、あなた自身が「結果を残せる人」で、不遇の立場に置かれ、転職を考えているのであれば、あなたを高く評価してくれる可能性のある新しい職場を探してみることは、自らの経験からも十分に検討してみる価値があることだと確信しています。

例えば、【リクルートエージェント】などでエージェントと会ってみると、自分のことをこれほどまでに高く評価してくれる会社が世の中にはこんなにもあるんだという”現実”に驚くことになるでしょう。

勇気ある一歩が成功の扉が開くスタートとなることを陰ながら応援しつつ、本記事を締めさせて頂きます。

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