会話相手の本質を見抜く~コミュニケーションと性格~

○コミュニケーション能力が今、求められている!

まずは下のグラフをご覧ください。下は「2013年の新卒採用にあたり、重要視する項目は?」という経団連が行ったアンケート調査結果に関して当サイトでグラフにまとめたものになります。

新卒採用(2012年3月卒業者)に関するアンケート調査結果/日本経済団体連合会(経団連)

サンプル企業は日本経団連に加盟している匿名の520社。上のグラフからはっきりと分かるように1位は「コミュニケーション能力」となっています。ちなみに「コミュニケーション能力」が1位となるのは、これで9年連続となります。

この結果を見て、どのような印象をお持ちでしょうか。

筆者は、ある意味では予想通りだと感じました。なぜなら、ここ10年ほど、打ち合わせや商談などで、これまで会ったことがない人に毎週のように出会い、話す機会がありましたが、かなりの確率で「自分のことを話したい!自分の話を聞いて!」あるいは、「他人の話にはあまり関心がない(興味がある話題は別)」という人がほとんどだったからです。

筆者はそういう人の是非は問いません。それはその人の個性だと思うからです。ただ、そういった人が周囲からどういう評価を得ているかは分かりませんが、この結果を見て、そういった人とは逆の「自分のことはさておいて、人の話を聞きたい!」という人は重宝がられるのではと思います。

つまり、「話したい」あるいは「他人の話に関心がない(興味がある話題は別)」人ばかりの中、「話を聞いてくれる人」というのは貴重な存在になり得ると思うからです。

なぜ、「話したい」あるいは「他人の話に関心がない(興味がある話題は別)」人ばかりになってしまったのでしょうか?

ゆとり教育や、世代交代、就労環境の変化など様々な社会的背景もあるかもしれませんし、家庭環境の変化などもあるかもしれません。

ただ、そうした背景は別としても、上の結果が示していることは「コミュニケーション能力に長けた人」が少なくともビジネスの世界では、求められているということだと思います。

それでは、自分が「コミュニケーション能力」を備えるにはどうしたらいいのでしょうか?

「聞く、そしてその人の本質をつかむこと」に尽きると思います。

「話したい」あるいは「他人の話に関心がない(興味がある話題は別)」人と向き合うとき、その人が何に関心があり、どんな生き方をして、どんなテレビ番組が好きで、どんな考え方をする人なのかということを可能な限り、耳を傾けてみてください。そして、問いかけてみてください。

中には、本心をなかなか見せてくれない人もいるかもしれませんし、また不信感すら抱かれる場合も少なくないかもしれません。

しかし、それでもあきらめずに、相手の話に耳を傾けることができれば、きっと「何か」が伝わってくるはずです。

そうすれば、しめたものです。

その人が例えば、神経質な人で「事前の準備」がどうしてもせずにはいられない人であれば、可能な限り、情報を早く伝えてあげることで、その人の役に立つことができます。

また、逆に事前にあまり時間をかけずに「走り出してから考える」タイプの人であれば、事前にあれこれ言うよりは、実際に動き出してから報告する方がベターでしょう。

こうした動き方は自分本位ではなく、相手本位の考え方や行動であり、そうした積み重ねが続くと、その人が無関心や不信感を抱いていたとしても、それもやがて解消され、円滑なコミュニケーションにつながっていきます。

仕事をするのに、そんな面倒くさいことはできないとなるかもしれませんが・・、そうした人間の機微に気づくことができるか、それがその人の人望や人徳につながり、そしてそれがいつしか日常となり、その人の人となりを作り、周囲とのコミュニケーションにつながっていきます。

周囲から好かれる人は、ほぼ例外なくコミュニケーション能力に長けた人である場合がほとんどで、驚くぐらい人間の機微に対して、敏感です。

それは、日ごろから、相手の本質を見抜くという習性が自然と身についているからに他なりません。

 

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